たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

息吹

昨年の夏に枯れたはずだった植物たちが 私の小さなベランダで 仕事机の周りで 春の光を浴び 命が息づいている。 ワイルドストロベリーにいくつもの白い花が咲き実がなり デイジーが茎を伸ばしてたくさんの黄色い花を咲かせようとしている。 うちに来てから …

火星歩行

深夜のイエローマジックショーで 眠気も吹っ飛んだ。 YMO が揃ってて興奮する。 こどもの頃は ふたつずつ離れたお姉ちゃんと従姉妹3人が集まると ドラマや漫画やミュージシャンになりきる ごっこ遊びをしていて YMO なら 私は坂本さんだった。 3人の好みが…

『セクシーボイス アンド ロボ』

押入れの中をゴソゴソしてたら 『セクシーボイスアンドロボ』のDVD BOX が出てきた。 世界の秘密を解く鍵が 『セクシーボイスアンドロボ』にはあるから あの頃 大事なことは忘れちゃダメだ と思って 買ったんだった。 一緒に入っていたブックレットのプロロ…

画竜点睛

12月から始めたあることで 週のうち数日は お昼ごはんは外食。 数件見つけたお気に入りのお店を その日の気分でローテーションさせながら 短い時間 小説に意識を集中させて読む。 読み始めた小説も 私の時間経過とシンクロするように シーンは 冬から春にな…

時が鳴る

まるで睡眠学習のように ここのところ 朝 目覚めた瞬間にはすでに鳴っていて 気づけば一日中 頭の中をループ。 その時々に 予め用意してあったかのように 音楽が その時々に 寄り添い その時々を 鼓舞する。 今は迷わず進め と 時を知る。 あなたは あの時 …

アタラクシア

罪悪感を手放せたなら もっと自由になれるだろう。 あの テニアンの海。

とろける

自己肯定感と真逆の言葉や歌で 各々が奥底に内包する美しいものを呼び覚ます 美しい人たち。 否定すればするほど 浮かび上がってしまうのが真理なのか。 自然にではなく 何かのきっかけによって化学変化を起こしていく心のカタチを 顕微鏡で覗けたらいいのに…

自分がわかっていればいいこと

仕事帰り 家まであと少し。 横断歩道を渡り終えて女性ふたり組みとすれ違った。 その時 考え事をしながら歩いている私の頭の中に ダイレクトに言ってるんじゃないかというくらい鮮明な声で 「おこらないおこらない」 と その言葉だけが飛び込んできた。 すれ…

情熱の行方

先日の高校での講義について 学生さん達からの感想がポストに届いていた。 つたない私の話の中から 何かしらを感じてくれた若い人たち。 そこに書かれている素直な言葉に なんだか 私の方が救われる気持ちになった。 読み終え メールを確認していたら と或る…

コールアンドレスポンス

眼鏡を外したままで見る車窓の景色は輪郭が曖昧で 距離ではなく 時空を移動している感覚になった。 移動中 貪るように読んでしまった『よるのふくらみ』。 乗り換えのホームで 微妙にずれながら重なる上下線のアナウンスと踏み切りの音とが 心地悪く混ざり合…

使者

私には 師と呼べる人がいない。 もちろん 尊敬する方はいらっしゃるが 師かというと ちょっと違う。 だけど あとで考えてみると あれは使者だったんだな という人には ちょいちょい出逢う。 ほんの数秒のエレベーターの中で初めて会った人 ということもあっ…

ミチシルベ

心がわらわら揺さぶられる本との出逢いがあった。 というか 人との出逢い でもあるか。 ネットサーフィンでは 全然出逢わなかったのに 本屋って やっぱすごい。 てか 自分の嗅覚 自分の足 自分で直接感じられることこそが 自分にしみじみ染み入る。 ご褒美の…

マーブル

弱さとはなんだろうか。 勝者と敗者 成功と失敗 そんな具合に表面的にカテゴライズされがちだけど そんな単純ではない。 全てのことには表と裏があって オセロのように いつでも簡単に世界は何度でもひっくり返る。 白になったり 黒になったり 回転が速すぎ…

備忘録

と或る高校の講義を依頼された。 そんでもって どんなことを話そうかと 依頼メールをコピーした紙の 「こんな感じで」っていう依頼内容のヨコに キーワードをいくつか走り書き。 所在なかった私の高校生時代。 その当時 宇宙のカケラにもなかった今の高校生…

自己満足の境界線

『永遠に僕のもの』を観て どうしても拭えない軽さと 『宮本から君へ』を観て 感じた説得力。 美しさの意味。 日常の中にある違和感が だんだん大きくなっていく。

Born To Be Wild

10日間の真夏の退院明けで一番悲しかったのは 大事にしていた植物たちのいくつかが枯れてしまっていたこと。 中でも 一番長老だったワイルドストロベリーは 小さな実が黄緑色からうすピンクにかわり そこから赤く色づく様子を見るにつけ だただた可愛らしく…

色めがね

「宇宙で一番明るい色、それは白」 たしか そんな一文だったような気がする。 小学生の頃 学校の図書室にあったその本を読んで ものすごく驚いた。 世界がぐわんとなった感じ。 小学校低学年くらいの私の色の世界は 12色の色鉛筆や絵の具がせいぜいだった…

台風一過

ゆらゆらと揺れる 薄ピンクのカーテン一枚で仕切られた 私のプライバシー。 ここで過ごすのも 今夜が最後か ひょっとしたらもう一晩か。 この数日間はまるでエアポケットのような時間。 絶妙な 今しかないというタイミング。 宇宙は 本当に完璧なんだな とい…

フォーミュラ

入院、してしまった。 「人生初」を色々体験中。 現実は リアリティなくぬるっとリアルだったりする。 いよいよ 分かりやすくはじまりましたね。 できるかな。 できるかな。 はてはてフム〜。

サーチライト

結局 一番心を揺さぶられるのは こどもの頃から 変わらずにずっとあるものだったりして 時々 不意に顔を覗かせては 忘れられないでしょ って まっすぐに見つめてくるサーチライトみたいな希望です。 今夜は あしゅら男爵みたいな月。

混線とコンセントレーション

間違いなく 何かが変わろうとしているのは なんとなく感じてる数ヶ月。 ここんところ 人との関わりが慌ただしくなったり 予期せぬ出来事に 予定変更や 急な対応エトセトラ。 寝てても思考がグルグルしてる感じ。 こんな時こそ平常心だよな〜 と思いながら 1…

野生を取り戻せ

やってしまった。 旅にはやっぱり ハプニングがつきものなのか。 久々に会う仲間たちと盛り上がり お開きになって 駐車場に向かうと 閉まっていた。 か、帰れない...。 あぁ。 ポケットでクシャっとなったレシートに書かれている電話番号に 局番がない。 市…

サイン

ドキドキする。 この感じ 久々。 それだよ、それ! って 無意識が 合図を送ってくる感じ。 イメージとアイデアが重要。 回り道も 無駄じゃなかったかも。 っていうか 無駄にしないけどね。

ちょうどいいくらいの

急に降り出した雨。 雨が降ると クリアすぎる空気に ちょうどいいくらいの音が混ざって なんだか落ち着く。 引っ越し後もストレリチアは 何度目かの淡い緑色の新芽を開くタイミングを待ちながら 時々 私の吐き出す大きな息で揺れる。 目下 時間の使い方が上…

『泳ぎすぎた夜』

こどもの頃 「ペリーヌ物語」のペリーヌに憧れた。 その旅路の苦労よりもなによりも 「旅する人生」そのものが こども心に 魅力的に映った気がする。 最近50歳になって ちょっとなんか 新しい扉がひらいた気配を感じながら ある人と話をしている時に「旅」…

美しさ

人間の情熱や欲望は 老いてなお 果てしなく燃え盛るのだろうか。 「独特老人」に掲載されている老人たちの ほとばしるエネルギーの その源はいったい何なんだろうかと 読み返すたびに 思う。 波乱な人生を送る友だちとのやりとりの中で 彼女は 「生きてます…

ビニール傘

高校の修学旅行で行った 池袋のサンシャインの展望階の 案内係のおじちゃんが 雨で洗らわれたあとのまちは 美しく見えるんだよ と 教えてくれた。 特に 嵐の翌日は うんと綺麗なんだと。 それからというもの 夜が美しい日には ああ 雨が洗ってくれたんだな …

SWEET DAYS

自分の中に溜まった黒いものを フーーーーーーーーーーーーーッ と吐き出す。 掌から空へと 燃えカスになって 飛んで行ってくれ。 いらないんだよ そんなものは。 「要は、突き抜けるあの感じ」 That's right.

◯◯問題

人は 「◯◯の誰それさん」 と その人の人となりを一番端的に現す 肩書きのようなものをくっつけて語られることが しばしばある。 亡くなった内田裕也さんにも 故人を偲ぶニュース記事で いろんな◯◯がくっついていたけれど 歌手でもロック歌手でもなく ロック…

逆さま概念

口に出してみたら なんだか心が軽くなった。 負の感情が発端でも 一筋の光が見えた気がした。 出来るだけ 意味のないことを 出来るだけ 理由のないことを。 真綿で息の根を止めてくるような奴らとはオサラバするのだ。