たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

さよならドラマチック

心が平穏でいられなくなるような出来事が起きた時 ドラマはいらない と思う。 そんなもの望んでいない と。 起こったドラマの その向こう側にあるもの たとえば この喜びを最大限に感じる“ため”に あの嫌な出来事はあったのか とか。 そんなのいらない。 わ…

ただそれだけのことで

洗濯機を回しながら 普段しないところまで掃除をした。 美しい音楽を聴きながら 伸び放題だった髪を切る。 ただそれだけのことで 綺麗な水で身体が満たされるようだ。 物干し台に続く細い階段に切り取られた小さな四角い空が 束の間の晴れ間に白く光っている…

夜にとける時

新幹線の左側の窓の向こうの山と山の切れ間に 低く 雲の隙間の青空が見える。この薄い水色は 昔好きだった色だな なんだか懐かしいな なんだったっけな なんて思いながら トンネルをひとつ抜けると もう違う空の色になっていた。 どこかの外国の いつもはき…

心の雨漏り

久しぶりの実家に戻る手前の横断歩道で 信号が赤から青に変わるのを待ちながら まるで 引っ越してからの日々が 全くなかったかのように 今いる場所に 強く感じるリアル。この一ヶ月半は 夢の中だったんだろうか。変化を求めて 新しい環境に飛び込んでから 地…

雨の日のお散歩

雨の公園で遊ぶ小学生くらいの男の子たち。 すべり台の下に集まって びしょ濡れになりながら奇声をあげてはしゃいでいる。 わざと雨に濡れるのは興奮するよな。 通りがかった小学生くらいの女の子とお母さんが それを見てクスクスと笑う。 二人は相合傘。 私…