たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヒゲちゃん』

新しい年のために 新しいノートを3冊買った。 そのうちの1冊。 これからの 企みのアレコレを描くために選んだのは 無地。 当たり前だけど 罫線もマス目も何もない。 何もないって 迷子のようでいて なんだか 自由だ。 真っ白な明日。 罫線にもマス目にもと…

リフレイン

クリスマスが近づくと いつも思い出す光景がある。 幼稚園の頃。 目覚めた白い朝。 いつもは となりに敷かれたままのはずの おじいちゃんとおばあちゃんの布団が きれいに片付けられてあり 視線の先には すでに寝間着を着替え なんとなくニヤニヤソワソワし…

『余生』

今までの人生で 選ばなかったものがある。 車のハンドルを握りながら思考を巡らし 結局なんやかんやで それを選ばなかっただろうな もしくは 選んだとしても すぐに別の道を進んだだろうな うん 悪くないな 今の状況 なんて フロントガラスを流れる街並みを…

ニオイ

こどもの頃 年寄りは怖かった。 得体の知れない 影 のような気配を 常に漂わせている怖さ。 その恐怖の原因に もし 名前をつけるとしたら それは間違いなく 「死」だ。 「死」というものが 人生最大の謎であるこどもにとって 大好きなおじいちゃんおばあちゃ…