たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

大切を思う

 
大切なものかどうかなんて

その時にはわからないことがほとんどかもしれない。

 

ただただ

無我夢中に前だけを見て突き進んで

大切なものがなんなのかとか

大切にする方法とか

そんなの全然わからなかった。

  

世界は知らないことだらけで

その未知のものに

できるだけたくさん触れたくて

そのためには

たくさんのさよならが必要だった。

 

そして

手放してきた大切なものを思い出すとき

いまだに胸がズキンとなる。

 

そして思った。

 

失くした大切なものがあるからこそ

それを忘れないように

そして

新しい私に似合う大切があることを信じているから

こうして

私は今日も生きているんだと。