たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

お先にどうぞ

色々やることを無事に終えて駅へ。

同じ目的地に向けて
3分差で発車する電車がふたつ。

なんとなくの気分で
3分後に発車する各駅停車の電車を選んだ。
早く帰りたいな
なんて思いながらも
ホント
なんとなく反射的に。

目的地への到着予定に
約40分くらいの差があることは
乗り込んでから分かったことだった。

各駅停車のその電車は
停まる駅々で
後からくる電車を次々と
お先にどうぞ
と静かに見送る。
のんびりしたもんだ。

きっと
同じ目的地へ到着するのが遅いと分かっていても
時間をゆっくり過ごしてみたい
そんな気分の今日だったんだろう。
たまにはそんな日もある。
読んでる本の影響かな。

久々につけたピアス。
穴は塞がっていなかった。

突然の通り雨に濡れた服も乾いた帰路。
天パの髪はグリグリだけど。

何気ない日常。

目的地に向かって電車は進む。

言いたいことがまとまらないまま
私を乗せた電車は進む。

ま、いっか。