たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

遠雷

気がつくと 天窓から差し込む光が途切れていていた。 パソコンの液晶画面の明るさと集中していたせいで 部屋が随分と暗くなっていたことに気づかなかった。 パソコンの時刻表示を見たら まだ17時台。 遠くから少しずつ近づいてくる雷の音がする。 久しぶり…

光の輪郭

もしもタイムマシンがあったら。 もしもタイムマシンがあったら あの頃の自分と話をしてみたいと思う。 自分が 一番自分であったあの頃。 昨日 その当時よく一緒に行動していて いろんな刺激を与えてくれた人が 今年の初めに亡くなっていたことを知った。 最…

アイデンティティ

大切すぎて マトリョーシカのようにしまい込んでしまった思いが 本当にそうだったのかどうか ふと わからなくなってしまう時がある。 奥深い場所に 誰にも見つからないようにそっと置いて いつか そのうちいつかと。 愛情過多で 根腐れしてしまわないうちに…

あの海

なんだか海に行きたくなったけど 目を閉じて 今まで知っている たくさんの海を思い出すことで折り合いをつけ 大事なことがあることに気づいたからには それを実行する計画を立てることを優先した。 ちょうど 今読んいる小説の主人公が お盆に 海が近くにある…

すべてわかる必要はないのかもしれない

ことばに意味を感じる時 何らかの意思が反映されている。 状況に意味を感じる時 何らかの意思が反映されている。 それは 他の誰でもなく まぎれもない自分の意思だ。 敏感でもいいんだよ。 違和感は 未来を照らすサーチライトです。 だから 怖がらないで も…

ビター&スイート

コインの表と裏のように 良いとか 悪いとか どちらかの側面だけでは成立しないのが 人生なのだとしたら 良いも 悪いも 本当はないのかもしれない。 出来事がそこにあるだけで。 風に吹かれてクルクル回る風見鶏のように あっちに向いたり こっちに向いたり。…