たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

遠雷

 

気がつくと

天窓から差し込む光が途切れていていた。

 

パソコンの液晶画面の明るさと集中していたせいで

部屋が随分と暗くなっていたことに気づかなかった。

 

パソコンの時刻表示を見たら

まだ17時台。

 

遠くから少しずつ近づいてくる雷の音がする。

 

久しぶりに

雨が降るのかもしれない。

 

自由で

縛られず

伝えようとしない言葉たちだな

と感じていた詩が

偶然か意図的かはわからないけれど

あるルールにそっていたことに気づいて

驚いて

だから

何かが伝わるんだと知った。

 

知らなかったことを知るということ。

 

世界が変わるということは

こういうことなんだな。

 

雨がやってきた。