2020-07-14 夜にとける時 日々 新幹線の左側の窓の向こうの山と山の切れ間に 低く 雲の隙間の青空が見える。この薄い水色は 昔好きだった色だな なんだか懐かしいな なんだったっけな なんて思いながら トンネルをひとつ抜けると もう違う空の色になっていた。 どこかの外国の いつもはきれいな海が 植物性プランクトンの大量発生で 白い泡を吐く。さっきまで明るかったのに 灯りだした街。物理的に移動する私と 過ぎて行く時間の関係。一秒たりとも止まることはない。変わらないものなど 何もない。