『泳ぎすぎた夜』
こどもの頃
「ペリーヌ物語」のペリーヌに憧れた。
その旅路の苦労よりもなによりも
「旅する人生」そのものが
こども心に
魅力的に映った気がする。
最近50歳になって
ちょっとなんか
新しい扉がひらいた気配を感じながら
ある人と話をしている時に「旅」の話になって
ずっと忘れていた
「ペリーヌに憧れていた」
ということを思い出した。
そうだ。
旅に出たいんだな、私。
随分、旅には出ていなかった気がする。
というか
日々が旅みたいなもん
という気もしながら
今
ものすごく旅がしたい。
いつか見たピンク色に染まった海の色とか
そういうものにうっとりしながら
生きていきたい。
時間を忘れて楽しいコトに夢中でいられるこどものように
大人だって
泳ぎ疲れてコテッと眠りに落ちるような日々を
きっと過ごせる気がする。