Born To Be Wild
10日間の真夏の退院明けで一番悲しかったのは
大事にしていた植物たちのいくつかが枯れてしまっていたこと。
中でも
一番長老だったワイルドストロベリーは
小さな実が黄緑色からうすピンクにかわり
そこから赤く色づく様子を見るにつけ
だただた可愛らしくて
ベランダに腰をおろして息抜きする時のささやかな癒しになっていたから
日差しに焦げて
ただの茶色の固まりになってしまった実や葉を見て
呆然とした。
ごめんねごめんねと思いながら
しばらく片付けられずにいたけれど
それもなんだかな
と思い直して
ふと鉢を見た。
すると
茶色の中から
緑色の
ちいさなちいさなちいさな新しい芽が5つ。
生きててくれたんだ。
まだまだちっちゃくてよわっちい芽だけど
命ってすごいんだよって見せられた気がして
なんか
私まだ頑張れる
そんな気持ちになった。