たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

自分がわかっていればいいこと

 

仕事帰り

家まであと少し。

横断歩道を渡り終えて女性ふたり組みとすれ違った。

その時

考え事をしながら歩いている私の頭の中に

ダイレクトに言ってるんじゃないかというくらい鮮明な声で

「おこらないおこらない」

その言葉だけが飛び込んできた。

 

すれ違った人達の会話なはずなんだけど。

 

びっくりして

なんか笑えた。

 

日中ふと

思考のコントロールの秘密の扉を開ける方法を見つけたような

そんな感触に浸って

しみじみ感動していた矢先。

 

あれはきっと

天の声だな。