たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

金曜の夜の公園で

  

なぜだか理由は分からないけど

やたら好きだな

とか

心地いいな

とか

ついついやっちゃうな

というようなことが私にはある。

 

誰でもひとつくらいは

そんな

なぜだか理由は分からない My Favorite Things

があるんじゃないかと思う。

 

諸行無常の真理で言えば

世の中のあらゆるものは絶えず変化し続ける

ということで

全くその通りだな

と思う。

 

好みだって色々変わる。

 

身の回りのことから世界情勢まで

日々刻々と変わり続けているし

同じように毎朝太陽は昇るけど

全く同じ一日なんてない

ってことは

揺るがない事実だ。

うん。

 

だけど

なぜだか理由は分からないけど

こどもの頃からずっと好き

だったりすることって

自分を形成する要素の一番土台となる

変わらない根っこ

みたいなもんだと思っていて

この「理由のなさ」を

とても大事だと思っている。

 

道に迷ったら

そこに戻ればいい。

 

足を止めて耳を傾けると

美しいアイリッシュギターの音色が

場を彩るBGMではなく

心の深いところにしみじみと響いて

自然と涙が出た。

 

身体が受信機みたいになって

ただただ

その瞬間を感じきる心地良さ。

理由はいらない。

 

経験値が増えて

色んなことが

上手に判断できるようになったり

ある程度

先が読めたりするようになった。

これも

生きていく上で大事なアイテム。

 

突き動かされる「理由のなさ」を大切にしながら

その一方で

慌ただしい日々の中でも

何かを感じたり

考えたりすることに対して

もっと深く

丁寧に向き合うことを

疎かにしちゃいけないんじゃないか

心の声が聞こえる。

 

共存には

バランスが重要なんだ。

 

そして

自分の心の合図には従う主義。

 

深く深く潜り込む。

スローダウン、スローダウン。

リーチングするように。