2018-05-21 足の爪 日々 足の爪が 気づかぬうちに すっかり伸びていた。 風呂上がりに ヨガのポーズのような姿勢になって 爪を切る。 いつから 夜に切ることに 抵抗なくなったんだっけ。 罪悪感のカケラもない。 そういえば おじいちゃんの足の爪を切ってあげたことがあった。 亡くなる少し前のことだった。 もう 随分昔のことだ。 自分以外の人の足の爪を切ったのは あれが はじめてだった。 あの時 おじいちゃんの体温を感じながら 足の爪には 人生が現れているんだと思った。 年輪のようになった 大きくて固い爪。 こんぺいとうが 大好きだったね。 優しい顔しか 思い出さないよ。