『メザスヒカリノサキ二アルモノ若しくはパラダイス』
夏の余韻も残さず肌寒くなった朝は
台風一過の青空。
君のうたう声だけで満たされる部屋。
ソファの横には
張りっぱなしの弦のせいで
少しネックが反ってしまったギター。
机の上の
満中陰志のカタログ。
ベランダで風に揺れてキラキラ光るのは
ちぎれてしまった蜘蛛の糸。
日常は
雑然と
淡々と
過去と未来の気配を混ぜ合わせながら
今日を更新していく。
今の気持ちを
的確に表せる言葉が思い浮かばないけど
しいて言うなら
海を進む私は小舟。
そして
『メザスヒカリノサキ二アルモノ若しくはパラダイス』
って感じ。
別に分かんなくていいの。