たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

乱射

  

愛が

あるとか

ないとか。

 

まるで

夜店の銃を乱暴に撃ちまくり

駄々をこねる

こどものようだ。

 

確かめるすべが

責めることでしかないなら

それって

愛なんだろうか。

 

心が

ザラザラと

毛羽立つ。

 

愛は

求めた時点で

欲にかわってしまうんだろう。

 

それは支配だ。

 

的に当たっていないはずの弾が

跳ね返って

突き刺さる。 

  

願わくは

愛について語るとき

誰もが

優しいうたを聴いたときのように

優しい気持ちでいられますように。

 

想うことは

ただひとつ。

 

愛は

誰かに強制されるべきものじゃない。