たとえば胸騒ぎ

私を構成するいくつかの、あの時と今とこれからと。あるいはそのカケラ。

私にだけ分かる合図

 

まるで

関係ないかのような顔をして

過ぎていったアレコレが

実は

ひとつの方向につながっていて

少しずつ

少しずつ

蓄積され

刺激され

膨張し

プルトップを開けた時にはじけ出る炭酸のように

気づいてしまったら

もう

元には戻れない。

 

静と動。

 

バランスとタイミング。

 

変化への足音が

明確なビジョンと確信を連れてやってきた。

 

さっきまでマンションの影に隠れていた月が

東の夜空で光る。

 

その前を

ゆっくりと通り過ぎる雲。

月を隠し

月を晒す。

 

一秒たりとも

同じままではいられない。

 

砂嵐の中でチャンネルが合う。

 

イメージのその先へ。

再び。